保健師は、看護師のスキルアップにうってつけ

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保健師の主な就職先としては、各自治体における保健所や保健センターなどをはじめとする行政機関、民間企業、事業所、病院、大学などが考えられます。

厚生労働省の調査によると、就業している保健師は、日本全国で約4万人程度。その内訳は、各都道府県保健所で17.9%、市町村で58.4%となり、約80%の保健師が何らかの形で行政機関に就職していることになります。

こうした行政機関で什事をする保健師を「行政保健師」と呼びます。

それに対して企業内の健康管理部門に所属し、企業で働く労働者の健康管理・増進にあたる保健師を「産業保健師」と呼びます。

最近では、生活習慣病予防やうつ病や自殺などのメンタルヘルス対策の必要性が叫ばれ注目が集まっています。

また学校保健法に基づいて、大学等で学生と教職員のために心身の健康管理・健康保持増進をする保健師のことを「学校保健師」と呼びます。

保健師は、看護学生や看護系大学の学生に非常に人気が高い職種の一つです。

そのため、初めは看護師として就職してから、スキルアップのために保健師の資格を得る人も増えています。

しかし人気のある反面、行政機関へ保健師として就職するのは狭き門のようです。

なぜなら一度行政機関へ就職した保健師はそのまま長期間仕事を続けることが多く、なかなか人員に空きが出ないからです。

やはり公務員として社会的身分が保障されているということが大きいのでしょう。

注目度が上がったとはいえ一般企業に勤める「産業保健師」の就職事情も厳しいものがあります。労働者が1000人以上の事業所では90%近くの事業所が保健師・看護師などを置いているのに対し、300人以下になると急激に減少し、社内に保健師がいない会社も珍しくはなく、就職先自体が少ないからです。

とはいえ公務員である「行政保健師」と比較すると、給与水準は高く、就業時間が決められており、福利厚生面も充実しているというメリットがあります。