理学療法士

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理学療法士とは心身に障害を持つ人に対して身体の機能を回復・維持するために運動療法や物理療法を施す、リハビリテーションの専門家のことです。

手足の関節の動きを良くしたり、筋力を回復させたりする「運動療法」、温熱、電気光線などの物理的な刺激を用いて、痛みの軽減などの治療を行う「物理療法」、実際の動作が円滑に行えるよう、その動作を繰り返し練習する「日常生活活動訓練」などに加え、車椅子、杖などの使用に関する助言なども行います。

理学療法の対象となるのは、高齢者からプロスポーツ選手と幅広く、多方面での活躍が期待されています。

理学療法士になるには、国が指定する理学療法士の養成学校で3年以上必要な知識と技能を修得し、国家試験に合格し免許を取得する必要があります。十数年前まで養成校もほとんどありませんでしたが、規制緩和により平成12年以降、専門学校などの養成校が新設され、年々有資格者が輩出されており過剰傾向にあります。

2001年で3万人に満たなかった有資格者数が、現在までのわずか数年で約7万4千人となっていることでも、その一端が窺えます。

また養成学校の乱立化が理学療法上の質の低下を招いていると指摘する声もあります。ここ数年の理学療法士の平均月収は27万円、平均年収は390万円程度で、緩やかな減少傾向にあります。

これは需要と供給のバランスもありますが理学療法士の質の低下もそのひとつの要因と思われます。

医学療法上の就職先は医療施設がもっとも多く、次いで介護老人保健施設などの医療福祉中間施設、老人ホームや障害者施設などの福祉施設となります。

高齢化社会が進むことを考えれば、今後は福祉施設の需要が高くなるのは想像に難くありませんが、自らスキルアップを図ることが、就職・転職のカギになりそうです。